春分の日の後初の満月は天秤座で月食満月。皆と純粋に楽しく生きるために本来の自分を妨げるものを終わらせ、未知の世界へ踏み出す。

3月25日15:59に天秤座で月食を伴う満月がやってきます。
天文暦的に角度が月食に該当するのですが、実は地球上で肉眼で月食を見られる地域はありません。
春分の日が過ぎて最初の満月が実際に見られない月食を伴うということで、春分の日のテーマに不要なことがいきなり終わる感じがしますね。

↓春分図の内容を振り返りたい方はこちらから
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通常の新月満月は影響は14日ほどですが、日食新月や月食満月は半年以上続きます。
しかも春分の日を経ていきなり月食満月なので兎にも角にも自分を労うをまずしっかりしてから、大変容に向けての手放しが起こるという感じでしょうか。
労いしっかりすること、25日の夜は可能な限りデジタルデトックスをしてみることがおすすめです。

こちらが月食満月のタイミングのホロスコープです。

ホロスコープ作成場所→heliocentric占星術
※ハウス、アングルはシステムにより異なる場合がございます。
※ハウス、アングルの解釈は日本にのみ適用となります。

今回は牡羊座7ハウスの太陽と天秤座1ハウスの月がオポジション(緊張関係のアスペクト、180度)を取る月食満月です。
春分図でも月は1ハウスにいましたが、春分図では獅子座にいました。
今回は天秤座ということで、皆と調和して心地よく生きたいという気持ちが大きく出そうですが、春分の日の流れの通り「皆と純粋に楽しみたいんだよ〜♪」という魂の軽い気持ちも出てきて自分の中で相対する気持ちが生まれてちょっと混乱しそうです。

今回は水瓶座5ハウスの冥王星がメディエーション(調停)してくれています。
春分の日は月と冥王星のオポジションを太陽が調停していましたが、今回は冥王星が調停する形に変わります。
個を活かして共存することを“楽しむこと“を軸とすること。
楽しむに抵抗が出てしまうのであれば、自分をきちんと出していくことが大切というのを頭に入れておくと良さそうです。

混乱したら、まずは自分自身でその気持ちを受け入れてみると少し落ち着きます。
なので焦って変わろうとせず、ゆっくり自分の気持ちをちょっと離れたところから観察するくらいの気持ちで良いと思います。
無理して「変わらなきゃ」と思うことは逆に本来の自分から遠のいてしまったり、自傷行為につながることにもなります。
自然と変わる流れに身を任せてみましょう。

今回は7ハウスに4天体、魚座にも4天体います。
対人関係やパートナーシップが気になったり、皆と優しく生きたい気持ちが強まりやすいこともあって尚更月の気持ちが勢いづくのですが、対人関係も世の中を良くしていくのも自分が自分を生きられてこそです。
もう春分図の通り自分に嘘をついて生きるのが難しくなる以上、本当の想いに蓋をしてしまうとかなり辛くなってしまいます。

本音を受け入れて生きるなんてできるかな？と思う方も大丈夫です。
今回のアセンダントは乙女座12度でサビアンシンボルは「ベールをはずされた花嫁」です。
未知のものを知るために必ず解明しようとするという意味だそうです。
今まで自分を生きてなかった人にとっては、魂の声を聴いて生きていくことって未知なんですよね。
でも太陽を軸にすると太陽の持つ未知を切り開く力を使えますし、自分を良く知って変わっていこうとすることも太陽が昇る位置を示すアセンダントが「安心してやってみて！」と教えてくれているので、軽い気持ちでやってみたり、少しだけでも変えてみるのがおすすめとなりそうです。

それでは、満月以外のアスペクトも見ていきます。
今回は魚座7ハウスの土星と金星が緩めにコンジャンクション(重なっているアスペクト、0度)です。
好きや調和を安定させるか試練とするかがどう対応するかで変わってきそうですね。

安定化させるために土星と金星がそれぞれ他に形成しているアスペクトを見ていきます。
土星はディセンダント(以下DC)という対人関係を表すアスペクトとタイトにコンジャンクション、牡牛座9ハウスの木星と緩めにセクスタイル(生産的なアスペクト、60度)を形成しています。
対人関係やパートナーシップによる影響が大きそうです。
もし心地いい関係性を築けてないなぁと思うことがあったら、物理的に離れることが出来ない相手ならば心の中で線引きをしたり、相手の存在は認めても相手の考えとは違うというのを意識しておくと良いでしょう。
物理的に離れられる人はいきなりバサッと切るのではなく、適度に距離を保つことから意識すると良さそうです。
木星が牡牛座9ハウスにいるので視野を広げたり自分の体感が心地いいかを意識すると安定しやすいことも教えてくれています。

そして金星は木星とタイトにセクスタイル、同じ牡牛座9ハウスにいる天王星は緩めにセクスタイルです。
視野を広げつつ自分の体感や優しい気持ちを大切にすると良い方へ変わりやすいです。
思い切った言動の変化もしてみても良いかもしれません。

ただ、しばらくドラゴンヘッドの近くにキロンという小惑星がいることで、真っ直ぐに未来に向かって進もうとする時に傷が疼いて変化を恐れてしまうことも起きています。
過去がどうであれ未来が決まるわけではなく、今の選択で未来は選べます。
傷が疼く気持ち、変化を恐れる気持ちがあることを受け入れつつ、でも変わると決めることも大切です。
決めてしまうと変化していくことも多いです。
行動するのが怖い時はまず決めてしまいましょう。

今回はノーアスペクト(天体同士の特徴的な角度形成がないこと)の天体が3つあります。

まず今回の満月図のチャートルーラー(アセンダントのサインの守護星がチャートの支配星と言われます)である牡羊座8ハウスの水星がノーアスペクトです。
思考が研ぎ澄まされそうです。
考えついたことを行動に移すのに適していますが、自暴自棄な行動に出ないよう気をつけましょう。
水星ですので具体的には何かで発信をしたり、誰かにコミュニケーションをとって伝えていくことがよさそうです。
牡羊座ですので新たなスタートを切るようなことも適していますので、自分を生きる方向へシフトした感覚で伝えていくことを意識するとよさそうです。
日本の場合は8ハウスですので何かを受け継いだと感じたら行動に移してみてください。

魚座6ハウスの火星もノーアスペクトです。
「誰かのために」という愛情いっぱいの気持ちが強い時なので自分を蔑ろにされていると感じるとイライラしやすいです。
「誰かのために」というのはあなたの本心ですか？無理に役に立とうとしていませんか？
火星というのは自分の軸がしっかりしていないと適正に自分を押し出すことをしてくれません。
怒りばかりが出ていると感じたり、無理をしていて逆に火星が適正に働いていないと感じたら「本当は自分はどうしたいんだろう？」とじっくり向き合ってみてください。

魚座7ハウスの海王星もノーアスペクトです。
人と関わると選択肢が増えすぎたり、他人の意見の方が正しい気がしてしまいやすい時です。
対人関係は今は境界線なくのめり込みやすい時期だから気をつけようと意識してみてください。
具体的には1人で過ごす時間を作ることや、デジタルデトックスをするのがおすすめです。

今回の天秤座月食満月で労い、変容のための手放しが進んでいくと、早ければ次の牡羊座日食新月で種まきするものがはっきりと見えているかもしれません。
でも月食の影響は半年以上続きますので、焦らなくて大丈夫です。
春分図のテーマのように今年は少しずつ自分を生きるように変化していく時期ですので、1つ1つできることをやっていきましょう。
ただ変わる時は結構変わりますので、その兆候にも気付けると変化がより加速していくと思います。

素敵な月食満月の日をお過ごしくださいね。